ご来賓の皆さまへ感謝の謝辞。

 本日受賞されます児童の皆様、保護者の皆様、誠におめでとうございます。

 MOA美術館児童作品展は、子どもたちが興味や関心を持ったことを絵画や書写によって表現することで感性や情操を養い、豊かな心を育てることを目的に、さまざまな個人、団体と協力しながら開催しています。

MOA美術館で行われる全国展や各地の実行委員会が行う地方展などを通して、健康で活力のあるコミュニティづくりの一助となることを願っています。

各地の実行委員会では、出展を希望される児童や保護者の熱い思いに応えるべく、表彰式のあり方を変更したり、SNSによる作品の掲載など、感染対策を考慮したさまざまな工夫がなされ、これを機会に新たな開催の形が生まれようとしております。

コロナ禍の中で、さまざまな個人、団体と協力しながら、医療福祉機関での巡回展示や、年間を通じた美育活動など、学校・家庭・地域が連携し、社会全体で子どもを育ていくことを重視しており、このことによって、地域社会の絆を深め、心身ともに健康な活力のあるコミュニティづくりを進めていければと願っています。

今後も未来に羽ばたく子どもたちに夢と希望を与えられる児童作品展としてご支援ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

公益財団法人 岡田茂吉美術文化財団(MOA美術館)

 新学習指導要領には、「生きる力」ということを柱に、「生活を美しく豊かにする」ということや「豊かな情操を養う」「生命を尊ぶ心」「自然尊重」「思いやり」「感謝の心」「社会に奉仕する喜び」「美に感動するこころ」等々、MOAが進める「美育」と共通した指導方針が示されています。そして、これを進めるにあたって、学校・家庭・地域の連携の重要性が示されています。その背景には、児童・生徒・保護者の価値観や生活の変化などから来る、モンスターペアレンツや不登校、いじめ、落ち着いて授業が受けられない児童の増加、学力の低下等々の社会問題とも言うべき、教育の実態があります。こうした教育が抱える問題に向かう学校の努力を理解したうえで、ともに「美育」に取り組むことで、様々な問題解決の一助となればと考えております。
 MOAが学校や公共施設などへの花の活けこみや、児童に花やお茶を教えたり、生活に「美」を取り入れてもらえるように提案・実践するのはその意味にほかなりません。この児童作品展が、家庭、地域、学校と連携して進めていく中で、児童の心の問題など、様々な問題が解決してゆく事実が起きています。児童作品展への願いは、MOAが進める「美育」は単に情操教育に止まるものでなく、児童の心の健康と、そこに関わる家族やボランティア、作品を鑑賞する方の心の健康の増進に寄与することを願っております。それは身体にも影響を与えて行くものであり、正に「生きる力」を与えていくものであると信じております。 

 

​第33回 MOA美術館枚方交野児童作品展実行委員会 2022